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GS横島 リリカル大作戦!! 00話
東京タワーの第二展望台、その上の一角に、一つの人影があった。
下界を行く人々は、誰一人として人影の姿に気づくことなく、日々を当たり前のように過ごしていく…
よく見るとその人影は、まだ幼さの残る少年のようにも見えた、同時に人生に疲れ果てた老人のようにも見えた。
ふと、人影が何かを呟く。
「なぁ、××××、俺頑張ってるよ、あれから修行もちゃんとした、学校へもちゃんと通ってる、バイトの方も前よりかは皆頼りにしてくれてる…」
一息置いた後、何かを悔むようにしてから、人影は心を吐き出し始めた。
「でも、やっぱお前が居ないと駄目みたいだ、以前のようにおちゃらけてるけど、全然駄目なんだ…充実してるはずなのに、楽しいはずなのに、痛いんだよ、胸が、張り裂けそうなんだよ…」
人影はポケットから数個のビーダマのようなものを取り出しながら、また呟く。
「ずっと考えた、どうすれば、お前を救うことが出来るんだろうって…」
不思議なことにビーダマに字が灯っていく。
「過去に戻っても、それはもう、俺の知ってるお前じゃない…」
『死』
「俺が復活させたいお前は、あのお前なんだ」
『者』
「だから…」
『蘇』
「必ず、見つけ出してみせる…」
『生』
「お前を復活させる為の方法を…っ!!」
『探』
「そして取り戻して見せる!!」
『索』
「あの!!」
『転』
「黄金の日々を…!!!!」
『移』
人影が全てのビーダマに字を灯し終えると同時、その人影は閃光に飲まれ、消えていった……
今も宿るその想い
胸に抱き続けるのは、黄金の記憶
愛しき人への想いは、今尚身を焦がし続けて…
GS横島 リリカル大作戦!! はじまります